山林担当者より〜山林活用ドットコムの現場担当者ブログ

補助制度を利用した山林活用の実践 その3

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     森林組合さまより、早速お見積もりがでました。


    森林組合見積もり












    お見積もりの内容を解説するまえに、改めて森林組合さまにお見積もり頂く際のポイントをまとめ
    ました。

    ****  お見積もりのポイント  ****

    森林組合さまへ、お見積もりを依頼するにあたり、所有者さまの意向を確認させて頂きました。その上で、森林組合さまへは所有者様が納得できる内容となるよう、弊社からアドバイスさせて頂き
    ました。

    <山林所有者の意向>

    ◎間伐が遅れていることは、理解できた。補助金を活用して山に光を入れてほしい。
     「手入れの為に、持ち出しはしたくない(費用は支払えない)。」

    ◎将来、次の間伐で収入が得られるように施業をしてもらいたい。
     「今回の間伐作業の際の作業道を将来使いたいし、比較的良材を残してもらいたい。」

    <弊社からのアドバイス>

    ◎今回の山林は、低質材の比率が高い。選木にコストが掛かる一般の共販所に搬入した場合の
      見積もりと、弊社で費用を掛けず選木し、規格外の木材も買取れる、那珂川工場へ搬入した
      場合の見積もりを作成し、山林所有者さま自身が選択できるような見積書を依頼すべき。

    ◎今回の間伐は、山に光を入れることが目的とするなばらば、コストの多くをしめる伐採コスト、
      搬出コストをおさえながら施業を行うと同時に、搬出間伐を進めるとより補助金が多く出る
      今の補助制度を十分活用したお見積もりの依頼をすべき。

    ****   お見積書の比較検討   ****

    森林組合さまから提出された見積書を分かりやすく、グラフにしてみました。
    (画像が悪く申し訳ありません・・・・)

    次のグラフは、1ha あたりの収入・経費・利益 を比較してあります。
    たかはら森林組合見積もり











    グラフの項目は、20%間伐を行い、通常の共販所に搬入し木材を販売したケース
    を通常とし、それに対して那珂川工場に搬入した場合(1,2)を比較しました。
     それぞれ収入と経費それらを差し引いた利益を表示してあります。(1,2)の違いは
    同じく20%間伐を行った結果、より多くの材積が得られた場合を(2)としました。
    金額は、1haあたりの金額です。
     木材の搬出量の見積もりは次のとおり、

    通常      柱A 12.5m3  中目A 4.2m3  小径木その他B 25m3  合計約42m3
    那珂川(1)  柱A 12.2m3  中目A 3.9m3  小径木その他B 40m3  合計約56m3
    那珂川(2)  柱A 12.3m3  中目A 3.9m3  小径木その他B 49m3  合計約65m3

     同じ山を想定しても、燃料利用できる那珂川工場では低質な材料も利用できる為、搬出→買取
    できる合計の材積が増すことが期待されます。また、今の補助制度から、搬出量が多くなると
    その分(黄色)補助金が多くなり最終利益も増加する見込みであることが分かりました。

     また、那珂川工場に搬入した場合は、いわゆる共販所で掛かってくる、はい積み手数料や
    選木の手数料が不要の為、経費節減につながっているようです。とくに、低質材の比率が高い
    今回の山林は、通常の共販所に入荷しても単価の低い低質材においても一律のはい積み手数料
    (通常1000円/m3程度)が発生し非常に割りの悪い作業となってしまうようです。

     今回のお見積もりは、もちろん全ての山林でこのような結果になるとお約束するものではありま
    せん。しかし、条件さえ合えば、今まで手付かずであった、全国の手入れが遅れている山林活用
    の活性化につながる良い例となるのではと考えています。

    今回の見積書を通して、森林所有者の方は、全体像を把握することが出来たため、納得の上
    森林組合さまに間伐業務の依頼をお願いすることとなりました。

     次回は、いよいよ実際の山林の間伐作業を行い、どのような収支となるのか・・・・。
    順次ご報告いたします。

    ****    担当者 後記    ****

     森林組合さまに、見積もりの依頼をするということは、所有者自身がその山林をどうしたいのか?
    これが明確である必要があると思います。しかし、所有者の方の多くが具体的なイメージを
    持てないでいると思います。森林のプロの仕事は、所有者の方が山林望むべき姿を所有者
    自身で描けるように導くことなのかもしれません。



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