山林担当者より〜山林活用ドットコムの現場担当者ブログ

補助制度を利用した山林活用の実践 その2

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    **** 森林組合さまへの相談 *****

    所有者さまにお話し、加入している森林組合さまにご相談して頂いたところ、たまたま、所有者さまの山林がある地域は、森林組合において森林経営計画を立て、施業(間伐などの山林管理)の集約化を進めている地域であることが分かりました。

     早速、山林を診断していただくことになりました。

    診断の結果は、やはり間伐が少し遅れた林分(山林の状況)であることが判明しました。たまたま、今回のエリアは、集約化施業によって間伐を行い、補助制度を利用することで採算が見込める山林であることも判明しました。

     森林組合のご担当者の方によると、比較的間伐が進んで木材の利用率が高いこちらの地域であっても全体的には、間伐が遅れていることが多いとおっしゃっていました。材価が低迷している近年では、価値の低い山では経費のかかる間伐を行って搬出→販売を行っても相場が変動することもあり、赤字を出す可能性もあるとの事です。

    **** ワ ン ポ イ ン ト 解 説 ****

     「このような現在の状況では、担当者として絶対利益を出せると明言することがしにくくなります、
    森林所有者の方も、費用を出してまで山林の管理をすることが出来ない為、結果として山林の活用を決断することなく、塩漬け(意思決定の先送り)につながることが往々にして発生してしまうのです。
    このような山は、全国に正に山のようにあると考えられます。」

    **** ご 提 案 ****

     そこで、私どもは山林所有者の方に現況の整理と次のご提案をさせて頂ました。

    「現況整理」
     森林組合さまのご診断から、間伐が遅れていることが判明した。したがって、今回の山林は低質材の比率が高いことが予想される。通常の木材販売の手順では、木材共販所に一度搬入し木材を選別・はい積(木材を土場に整理して並べる)を行うため、結果として単価が安くなってしまう木材に対して一律に手数料やはい積料金が発生してしまい、売価に対する経費がますます増えてしまう(利益が減少する)。

    「ご提案」
     木材共販所を経由した木材販売を行わず、弊社 那珂川工場に直接搬入を行う検討をお勧めする。那珂川工場では、機械による選別装置(選木機)があり手数料は発生しない。合わせて、再来年に予定している発電設備の燃料として、低質材を買取ることが出来るため、結果としてトータルとしての木材利用率が上がり、搬出材積が通常より多くなるため、補助金の額も通常より多くなる可能性が高い。 森林組合のご担当者さまに、所有者の立場から説明し、手数料の削減、補助金額の向上を目的とした、造材→搬出を前提した見積もりと、通常の見積もりを要請し比較検討頂きたい。

     
    **** ま と め ****
     
     上記の提案をさせて頂き、所有者の方は早速、見積もり(2つのパターン)の見積もりを森林組合
    さまにお願いすることとなりました。現時点ではまだ、予想ですが、結果として伐採搬出する量が増え、森林組合さまの作業量も増加し、所有者、森林組合、製材業者の3者のメリットにつながると考えています。 なにより、森林資源の活用が促進され、せっかくの補助制度が生かされることと思います。 お見積もりの結果など、継続してご報告したいと思います。

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