山林担当者より〜山林活用ドットコムの現場担当者ブログ

オーストリア バイオマス視察 4日目

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     視察4日目は、ソントフォーヘン(Sonthofen)にある地域熱暖房ボイラー(4500KW)と発電(700KW)の施設を見学しました。この施設は、複数の山林所有者自らが、需要先(エネルギー供給施設)を生み出すことを目的に建てられたものです。このように、先進地では、このような施設に投資を行い山林の有効利用を行っているのです。

    ソントフォーヘン










    熱供給と発電のシステムフロー

    レンゲンス システム













    この施設の管理人の方が、熱交換設備を説明して下さいました。彼らの施設は、人件費が高い為、極力無人運転ができるような仕組みとなっています。このように地元の管理人が時々状況を確認する程度でも安定して運転できる状況でした。
    熱交換器















    燃料も下の写真のように、決して良い燃料ばかりではないようです。しかし、安定して運転できる。彼らの設備の成熟度を垣間見ることが出来ました。

    レンゲン 燃料











     

    この日2つ目に見学した施設は、レンゲンフェルドにあるORCシステムによる熱供給(6500KW,4500KW)と発電(1100KW)システムです。ORC導入の目的は、発電時に得られる熱エネルギーの利用のしやすさと、制御圧力が低い為人件費を削減できることのようでした。ORCシステムには補助金が出やすいとも言われていました。

    エネルギーセンター













    やはり、地元の山林所有者よりチップの供給を受けていました。
    レンゲン 燃料











    かなり乾いた切削チップ

    燃料















    4000KWボイラー設備

    ボイラー レンゲン















    制御室の壁に映し出した設備制御画面

    ボイラーモニター














    この周辺は、ヨーロッパアルプスを背景にしたリゾートホテルが数十件あり、エネルギーセンターから
    熱と電気の供給を受けていました。


    リゾートホテル













    本日の宿泊先は、まさにリゾート施設、アクアドームという名前の通りの宿泊所。暑い日本で、がんばっている会社のみんなには決して話すことが出来ないほどの施設でした。

    アクアドーム











    おいしい食事

    食事



    おやすみなさい































    ドイツ 利用事例視察 3日目

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      昨晩の宿泊先は、メルティンゲン 本日の視察地のすぐ近くの宿です。宿の周りは工業地帯です。屋根裏部屋でシンプルだけど素敵な部屋でした。
      メルティンゲン宿








      最初の見学地は、ドイツ最大の乳製品メーカー(ZOTT社)に蒸気(熱)と電気(2500KW)を供給する10MWのボイラー設備です。800m離れたところに、乳製品工場が見えています。こちらでも、発電は熱利用の余力として発電を行っている(現在では、固定買取価格がそれほど高くないため)状況でした。
      熱利用の需要先として、食品や飲料工場は有望であるようです。

      zott社へ供給









      ボイラーへの燃料投入経路
      ヨーロッパスタイルは、プッシャー方式が主流で、形状の不安定なバイオマス燃料の安定的な供給と、安全性を確保していると技術者は説明していました。微妙な形状や傾斜は、実績から得られたノウハウなのでしょう。
      コールバッハzott











      ここで用いられた燃料は、伐採されたばかりの枝と樹皮枝などの混在したかなり低質な燃料の2種類をミックスして利用しているとのことでした。含水率は、45%〜50%で特に冬場は、凍結などの影響で含水率が高い状態の燃料が続くとのことでした。

      ヨット燃料?







      伐採直後の枝葉チップ燃料

      ヨット燃料?








      、剪定枝等の低質な燃料

      これだけの設備の灰処理対策は、やはり課題です。彼らは、湿式ではなく、飛散防止のため写真のようなパッケージタイプのコンテナが主流です。
      ヨット灰処理容器













      次にドイツで中堅規模とされる年間70万m3の原木を消費する製材工場(ワインシィアル社)でのバイオマス施設を訪問しました。国産材メーカーでNo,1と言われる弊社の原木消費量は、グループ全体で11の製材工場あわせて28万m3です。一箇所でこの規模の原木が供給できることが、外材の低コストの源です。原木価格も、100ユーロ(98円/ユーロ)であり日本と変らないにも関わらず、製品価格はKD180ユーロとのこと。驚きです。製材生産では、利益は出ずともチップ等の有効利用で採算をあわせているのでしょう。

      ワインシィエル社丸太








      巨大な乾燥設備が立ち並ぶ 乾燥ヤード

      ワインシィエル乾燥機














      製材工場のチップ



      ワインシィアルチップ














      12MWの熱・発電ボイラー施設



      ワインシィエルORC













      近年、ヨーロッパで導入が進む、ORCシステム(Organic Rankine Cycle)の建設現場を見ることができました。沸点の低いシリコンオイルを蒸発させタービンを回すことから、効率的に発電すると同時に熱回収が用意で熱・電併給のシステムです。蒸気方式に比べ、低圧での取り扱いとなりヨーロッパの法規制ではより人件費を削減した無人化システムが可能であることから補助金を使いながら導入を進めているとのことでした。




      ORC内部 


























      ドイツのバイオマス利用事例

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        燃料を運ぶトラック 昨日は、ドイツ3箇所の利用事例を視察しました。
        フォレステンフェルドブルックの工業団地(コカコーラ工場)、ショッピングセンター、住宅地への熱供給システム(2500KW)、バイエルン州 アクセルブルグの 農業研修所への熱供給システム(400KW)、アウルスブルグの 1500床を超える病院への熱供給システム(1500KW)を視察することができました。これらの施設を見せて頂いて直感的に感じたのが、バイオマス利用が社会システム全体の中で非常に確固たるポジションを確立していることでした。たとえば、様々なバイオマス燃料を運ぶトラックがシンプルに「かっこいい!」のです。 時差ぼけのため、本当はまだまだ30倍くらいお伝えしたいことがあるのですがブログ更新中に寝てしまい。もうスタートしなければなりません。この続きは、今晩また

        続きです。(後日、帰国後記録のため追加しました。)
        フォレステンフェルドブックの熱供給エリアです。
        コカコーラ工場へ供給
        写真右上のオレンジの部分のバイオマスボイラーから地域の、コカコーラ工場、ショッピングセンター、学校、住宅地へ熱供給と冷気の供給を行っていました。ヨーロッパは、バイオマスエネルギーは、発電利用は少なく、そのままの熱を直接使うことが多いようです(利にかなっている)。また、どうしても、夏季は
        熱需要が少なくなるので、吸収式冷房機が設置され、110℃の温熱を6℃に下げて供給する仕組みを備えていました。(↓ は吸熱式冷房機)
        吸収式冷房機
         発電では、バイオマスエネルギーの多くをロスしてしまうことを熟知した彼らは、あまり発電には力をいれていませんでした。(やはり) 冬季の寒さ対策という熱需要も彼らの考えを後押ししているようでした。この熱利用の最大の課題の一つは、需要の変動が大きいことです。その対策としては、巨大なバッファータンク(お湯のタンク)でした。バイオマスボイラーは、熱需要のピークにあわせて設置せず、需要の変動を大きなタンクにお湯を溜め込んで調整しているのです。日本人のボイラー選択は常にオーバースペックとの指摘を彼らは訴えていたのが印象的でした。少し小さなボイラーを常に安定して稼動させる、ここにもバイオマスボイラーの本質を見た気がしました。

        バッファータンク

         たまたま、ボイラー施設に、始めに紹介したバイオマス輸送トラックで燃料を搬送してきたのですが、その燃料はバーク(樹皮)などが既に発酵し始めているような非常に低質で含水率が高い状態のものでした。

        低質な燃料

         しかし、こんな燃料がまたちゃんと燃えている。しかも、時にはこぶし以上の石など
        様々な形状の異物が混入している状態です。

        燃焼状態
         
         これには、驚きました。彼らは、ボイラーに燃料を合わせるのではなく、そもそも低質なものも種々雑多な燃料であることがバイオマス燃料の本質であることを理解し、燃料にあわせたボイラーを設計しているのでした。ボイラー室に入ると、驚くほど清潔で、若干暑い程度の室温。これにも驚きました。結局、せっかく燃やした熱を極力、高含水率の燃料を予備的に乾燥してしまう仕組みをシンプルに実現しているようでした。薪をライフスタイルから手放さなかった彼らが発想したボイラーという言葉がぴったりです。私も個人的にヨーロッパの薪ストーブを所有しているのですが、日本を決して馬鹿にしている訳ではないのですが彼らのストーブは、燃焼状態が非常に利に叶っていて極力まで燃焼しつくすと言った感じです。なぜ、そのような製品があるかといえば、そこには、ストーブの需要があり複数のメーカーが競争して性能を高める土壌が存在するわけです。バイオマスボイラーにも同じことが言えるはずです。バイオマスを追求した過大でないボイラー技術をもったメーカーが複数存在できる市場が存在すること。これこそが、バイオマスに適したシステムを追求できる理由であり、その追求の歴史は一長一短に真似できるものではない気がしました。(上記の燃焼状態、技術者であればわかると思います。)


        次に訪れた農業研修施設の400KWボイラーは、これも熱供給のみのボイラーでした。
        ホテルのような研修施設宿泊棟↓
        農業研修施設

        案内して頂いたのは、この施設の管理人さんです。今回のヨーロッパ視察では、地域の熱供給システムの管理人のかたはその施設の大小を問わず、全て「地元のおじさん」がたまにチェックにくる程度の監視体制でした。このような体制にしないと、小規模の施設では、採算が取れないのです。
        下の写真は、燃料ストックヤードです。近隣の山林所有者から、チップを供給してもらっているとのことでした。



        燃料チップ

        出来たばかりの施設でした。管理人のおじさんは、皆さん丁寧に教えてくれます。



                                   ↓
        1500KWコールバッハ
















        この日最後に訪れたのは、ドイツ中核都市 アウルスブルグにある1500床の病院への蒸気供給と電力供給施設1500KWです。写真の大きな扉は、燃料チップの受け入れ上です。写真おくは、病院施設です。白衣を着たスタッフが行き来していました。非常に清潔な施設でした。









        病院施設






        エネルギーセンターと書かれた看板。大きな病院は非常に熱を使うようです。確かに先日岡山に帰省したときに、岡山大学の大学病院にも同じく、エネルギーセンターがありました。

        エネルギーセンター






        ボイラー施設でもっとも汚れる、灰の排出施設です。病院施設ということもあると思うのですが、私の想像するボイラー施設とは異次元でした。

        灰処理施設






        100%製材工場から供給されている、チップを利用していました。
        まさに、製材工場のチップです。感触は、我々のものとほぼ同じ感触でした。
        含水率は、60%とのこと。まさに同じです。

        燃料チップ

        燃えてます。すごい。日本のようにボイラーの別施設で前処理乾燥など一切無し。

        燃焼状態

        今回の視察、初日は衝撃的でした。 あくまでも、海外での事例です。でも、50年の歴史の違いを感じました。薪を捨てた日本には、この技術はない。直感ですが、そう思わざるを得ない一日でした。























        移動時間17時間 いよいよバイオマス本場 ドイツへ

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          エーデルワイス航空hotel-schiller成田を出発してトランジットを含めて17時間、ヨーロッパと日本の時差7時間。一日31時間今日は長かった・・・。 

          旅費7万円を節約するため、スイスエーデルワイス航空を利用し、スイス チューリッヒ経由でようやくドイツ ミュンヘンに到着しました(往復約17万円 この時期としては安い)。 いよいよ明日から、バイオマス利用の最前線を視察して来ます。

          本日のお宿は、ミュンヘンから北へ50KM離れた とある村 ☆☆☆レストランwww.hotel-schiller.de   小さいけれど誰もが想像するようなおしゃれなホテルです。

          今日は、ここまで これから爆睡 して明日に備えます。

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