山林担当者より〜山林活用ドットコムの現場担当者ブログ

山林売却のお問合せ(上半期)

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     早いもので、本年も半分が過ぎようとしています。
    上半期において、主に山林売却のご依頼が目的のお問合せを和多く頂きました。一例をご紹介します。

    <エリア>    <面積>     <樹種>     <売却希望の理由>」   
     埼玉県       0.6ha        スギ・ヒノキ     相続・価値が無い
     長野県       20ha          雑木が主      資産としての価値なく処分したい。
     長野県        4ha        赤松・カラマツ    間伐を実施してもお金にならない
     中部地方      70ha          スギ・ヒノキ     相続税の対策
     甲信地方      40ha            ヒノキ   固定資産税を払うだけで資産として魅力がない
     岩手県       不明        不明        相続税が心配
     山梨県        1ha          スギ・ヒノキ     相続税対策で余分な資産は処分したい
     福島県       27ha             不明        相続したばかりだが、処分したい
     東北地方      99ha         スギ        法人所有・県公造林資産価値なし
     山梨県        5ha          スギ・ヒノキ     子どもに相続させたくない
     愛知県       10ha          スギ・ヒノキ  固定資産税の支払いのみで資産価値なし
      三重県       0.4ha      ヒノキ        固定資産税払うばかり
     栃木県       0.3ha            不明        山林の境界も不明確。売却したい
     

     特徴的なのは、やはり、ご自分の山林または、ご両親の山林の将来の相続に対するご不安からのお問い合わせと資産価値が無いとの判断からの売却希望が多いことでした。年齢的には、70歳代、と40〜50歳代からのお問い合わせが圧倒的です。また、半分以上のお問い合わせが所有山林と現住所が離れていらっしゃる状況であることは想定外でした。資産としての価値を見出すことが出来ず、個々の山林所有者のかたが、その処分先を求めれらているそんな印象を強く感じます。また、山林の面積が小規模(5ha以下)の方々からも多数お問合せ頂きます(5ha未満の山林所有者は、国内の民有林の約20%程度)。山林活用ドットコムでは、ご希望があれば山林の規模に関わらず、簡単なアドバイスをさせて頂いております(もちろん無料です)。

     山林を活用するためには、やはりその需要先を確保することが重要です。さらに、材価が低迷している現在では、個別に小規模での伐採⇒搬出をしても経費倒れしてしまう・・。 山をまとめ⇒需要先と結ぶことが極めて重要です。どうぞ、ご遠慮なく所有する山林をご登録ください。情報を発信させて頂きます。
    http://sanrin-katsuyo.com/sanrin-entry/index.html 

    山林の活用事例(太陽光発電の用地として)

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      太陽光発電の用地として山林をご検討されたいる方からのご依頼が増加中です。

      半年ほど前から、上記の用地として山林の土地をご検討されていらっしゃる方からのお問い合わせが増加しています。

       その方たちの多くは、山林を所有していても資産としての価値が見いだせず、この度の固定買取制度を利用して太陽光パネルを設置したいので立木を買い取れないかとのご質問でした。

       残念なことにやはり、山林の立木はここでも評価されていないようです。

      山林所有者の方には、種々の条件が合えばお取引の検討をさせていただく旨お伝えしました。

      さらに、余談(蛇足)ではありましたが、発電検討のなかで電力会社さまとの接続協議の難しさについて触れさせて頂きました。

       そもそも、ある程度の規模の発電を開始し、地元の電力会社さまの管理するエリアに電力を売電する為には、ほどほどの電力需要が無ければ現実的には困難なのです。山林周辺は多くの場合、電力需要はさほど多くなため、その周辺エリアは当然のように電力の安定送電システムも貧弱(=売電を希望しても送電出来ない)事も多いのです。

       したがって、電力会社さまと接続の相談(接続検討)する段階で、現実的には発電が困難との結果(新たな送電網の追加などが必要となり、現実的には無理)となるケースも見られるとのことです。

       再生可能エネルギー固定買取制度の課題についてもウオッチして参ります。

      中国地方の山林(0.5ha)のお問合せ

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         当HPを立上げ、少しずつ山林に関心を寄せて頂ける方が増えつつあることを実感できうれしく思っています。しかし、現実的には小規模な山林所有者の方が、その価値を実感することは困難であることもまた事実です。

         夕刻、社に戻り乱雑な私の机の上にメモがありました。、山林所有者の方からの連絡先が書いた1枚のメモです。さっそく、所要を済ませお電話したところ30台後半の男性の方でした。お父様所有の山林を譲りうけたが、価値を見いだせず売却が希望とのこと。ある不動産会社の山林売買HPに7年前から登録しているが実際には、商談に繋がらないとおっしゃっていました。山林は、赤松が生え、昔はマツタケ狩りやバーベキューなどして楽しめたのだが最近はそのような機会も無くなり所有する意味がないとの印象でした。
         
         たまたま、お受けした山林所有者さまからのご相談でしたが、日本の山主さまの多くがこのように小規模な面積をお持ちであることも事実です。しかし、どうしても、山林の木材を生かすためには伐採・搬出コストを抑える必要があるため、ある一定の面積以上が必要となります。これでは、いつまで経っても、日本の森林資源を生かすことが出来ません。たとえ、小規模であっても近隣の方と情報を共有し、連携して山を管理すれば問題を解決できるかもしれません。これまで以上に、情報を発信する必要性を感じました。

         山林所有者の方には、中国地方で、現在バイオマス等の利用が計画されており、今後はその価値が見直される可能性があることをお伝えし、弊社の山林登録とメールマガジンのご登録をお勧めしてお電話を切りました。

        ある山林所有者の方からのお手紙(山林の寄贈)

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           弊社の山林担当者より報告がありました。

          北関東の山林所有者(約2ha)から、お手紙を頂いたとのこと。

          学校の先生をされていたお父様がご高齢になり、所有されている山林が気がかりであること。
          そのような時、弊社のHPをご覧になりお問合せ頂いたとの事です。

          このHPを立ち上げて少しはお役に立てたのかなとうれしく思いました。

          以下お手紙の内容抜粋しました。
          プライバシー保護の観点から一部内容変更している点、ご了承ください。

          「山林担当者様

          先日は、電話にていろいろお伺いし失礼しました。早速、書類のコピーお送りしました。
          父は高齢で山や木を以前より心配しておりましたが、管理もできずどうしてよいか分からないまま現在まで過ごしてしまいました。昨年あたりから、市や県への寄贈もお願いしたり、様々なところをあたりましたが、山と木となると難しくやっとの思いで貴社を探すことが出来ました。心よりうれしく思っています。(父は昨年あたりよりあまり歩けなくなってしまいました。)ご多忙とは存じますが、何とぞご検討のほどよろしくお願いいたします。
           連絡先は・・・ ~以下省略~
           
          どうぞよろしくお願いいたします。こころよりお願い申し上げます。乱筆にて失礼いたしました。」

           
           弊社山林担当者によると、山林所有者の方は、お父様のご意志(山を荒らしたくない)を尊重したいものの、どのように対処すべきか見当もつかず、藁をもつかむ気持ちで、地元の行政に相談し、山林の寄贈を依頼されたそうです。しかし、現実的には山林を所有すると言うことは、万一土地の崩落や木材の風倒などが発生した場合など維持管理に責任を持たねばなりません。僅かであっても、そのようなリスクを負えない行政がそのような依頼を受けることができない・・・・。いたしかたないことかもしれません。

           山林担当者が現場を確認したところ、森林簿上では70年生のスギ・ヒノキが記載されていましたが、この数十年の時間により、残念ながら雑木の勢いに負け製材用材としての価値がない事、伐採後の搬出経路が沢で遮断され、伐採を行っても現実的には経費負けしマイナスとなる公算が高いことが判明しました。この点を山林所有者の方にお伝えしたところ、十分現状を認識されておられ、一般の不動産を販売することが目的でない弊社に寄贈の相談を頂きました。(お父様の意志を尊重するうえで、転売が目的の不動産業者さまでは、その後の土地の扱いが不安であるとのことでした。)

           
           弊社としましては、「ただ」で頂くには、あまりに申し訳なく、ほんのお気持ちの金額を提示させて頂き、現在は所有権の移転処理をさせて頂いております。

           
           
           山林の保有のむずかしさを垣間見たご相談事例でした。

           







           



          四国の山林(70ha)のお問合せ

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             四国の山林(70ha)の継続運用、委託管理、売却を総合的に検討中とのお問合せを頂きました。

            70haの山林と言えば、非常にまとまった山林です。所有者の方は、森林簿などの書類も管理され、敷地境界も把握されていらっしゃいました。このような山林所有者の方ですら、その運用に戸惑っていらっしゃる。これが日本の山林の現状なのかもしれません。
             
             
             現在の山林の補助制度は、集約化施業を計画し実行した方へ、補助を行う方向である点お伝えしました。      http://sanrin-katsuyo.com/law.html

             このような制度内容や情報をお持ちなのはやはり森林組合だと思います。所有者さまは、森林組合の組合員ではないとの事でしたので、この度のご提案は、地元の森林組合さまにまずは、ご相談されることをお勧めしました。

             「こんな、補助制度があるはずだけども、なんとか制度を活用できないか」

             山林所有者の方も、このようなスタンスが必要だと思います。

             山林の場合、立木の価格は一定ではなく、原木相場によって厳密に言えば変動します。価格下落の現状では、正直「森林組合という組織に所属される一担当者の方」では、リスクがあるため積極的にお勧めすることを躊躇してしまうのではないかと思います。ある意味、これは当然のことなのかも
            しれません。そのような状況で、だれも判断できずに資産が塩漬けになって運用されない。 このままでは、せっかくある資源が生かされません。

             山林活用ドットコムでは、皆様と情報を共有しながら、より具体的な事例をご紹介して参りたいと考えています。

            http://sanrin-katsuyo.com/

            四国の山林(70ha)のお問合せ

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               四国の山林(70ha)の継続運用、委託管理、売却を総合的に検討中とのお問合せを頂きました。

              70haの山林と言えば、非常にまとまった山林です。所有者の方は、森林簿などの書類も管理され、敷地境界も把握されていらっしゃいました。このような山林所有者の方ですら、その運用に戸惑っていらっしゃる。これが日本の山林の現状なのかもしれません。
               
               
               現在の山林の補助制度は、集約化施業を計画し実行した方へ、補助を行う方向である点お伝えしました。      http://sanrin-katsuyo.com/law.html

               このような制度内容や情報をお持ちなのはやはり森林組合だと思います。所有者さまは、森林組合の組合員ではないとの事でしたので、この度のご提案は、地元の森林組合さまにまずは、ご相談されることをお勧めしました。

               「こんな、補助制度があるはずだけども、なんとか制度を活用できないか」

               山林所有者の方も、このようなスタンスが必要だと思います。

               山林の場合、立木の価格は一定ではなく、原木相場によって厳密に言えば変動します。価格下落の現状では、正直「森林組合という組織に所属される一担当者の方」では、リスクがあるため積極的にお勧めすることを躊躇してしまうのではないかと思います。ある意味、これは当然のことなのかも
              しれません。そのような状況で、だれも判断できずに資産が塩漬けになって運用されない。 このままでは、せっかくある資源が生かされません。

               山林活用ドットコムでは、皆様と情報を共有しながら、より具体的な事例をご紹介して参りたいと考えています。

              http://sanrin-katsuyo.com/

              福島県の山林(0.24ha)のお問合せ

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                 ホームページをご覧になって、福島県の山林(0.24ha)のお問合せを頂きました。

                山林所有者の方は、東京在住の方でした。所有する面積が小さく、正直処分にお困りとのご相談でした。山林所有者の多くの方が、このような問題を抱えていらっしゃるようです。

                 一昔まえの、山林であれば資産としての価値も幾分かあったのでしょう。しかし、今の立木価格ではこのような小面積をお持ちの方は選択肢が無くなってしまう。結果、このような資源は、塩漬けとなり所有者さまの意識からも遠ざかってしまうのではないでしょうか?

                 このような方々の山林資源をまとめ、生かす方法は無いものか・・・・。 山林活用ドットコムは、皆様とともに考えて参ります。

                兵庫県の山林(0.4ha)のお問合せ

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                   東京在住の方から、兵庫県の山林(0.4ha)のお問合せを頂きました。

                  今回の事例も前回の千葉県と同様、山林の面積が小面積であったため、直接のお取引に至ることは出来ませんでした。

                   この度の当方のアドバイスとしては、森林組合の方へのご相談を提案させて頂きました。集約化施業を積極的に進めている森林組合ですと、近隣の山林を取りまとめる作業を行っている場合もあるからです。小面積だけで、間伐を行っても採算に合わない山林でも、タイミングがあえば管理が可能となる可能性もあるわけです。

                   山林が小面積の場合、どうしても森林組合に所属するメリットが計れない可能性も当然考えられます。しかし、小面積を持ち続け、ただ待っていても何の判断材料もないまま時間が過ぎるだけではないでしょうか?まずは、地元の山林のプロ(森林組合)を尋ね、生かす方法はないかと問うてみる、その上で、メリットがあると個々の判断でされるなら加入するのも手ではないでしょうか?森林組合に加入する最大のメリットは、山林に関わる様々な情報が得られることだと思います。(ただし、ご自分で勉強も必要かもしれません。このような補助制度があるようだけど、うちの山では適用できないのかと・・・。)

                   ちなみに、弊社近隣の森林組合の組合員加入費は、一口1000円で 1万円〜2万円。賦課金が年間500円/ha程度です。 詳しくはお近くの森林組合にお尋ねください。

                   今回の相談者の方には、山林のご登録を頂き、引き続き情報を提供させて頂けるようメールマガジンへのご登録もお勧めいたしました。http://sanrin-katsuyo.com/mail-magazine.html

                  兵庫県の山林(0.4ha)のお問合せ

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                     東京在住の方から、兵庫県の山林(0.4ha)のお問合せを頂きました。

                    今回の事例も前回の千葉県と同様、山林の面積が小面積であったため、直接のお取引に至ることは出来ませんでした。

                     この度の当方のアドバイスとしては、森林組合の方へのご相談を提案させて頂きました。集約化施業を積極的に進めている森林組合ですと、近隣の山林を取りまとめる作業を行っている場合もあるからです。小面積だけで、間伐を行っても採算に合わない山林でも、タイミングがあえば管理が可能となる可能性もあるわけです。

                     山林が小面積の場合、どうしても森林組合に所属するメリットが計れない可能性も当然考えられます。しかし、小面積を持ち続け、ただ待っていても何の判断材料もないまま時間が過ぎるだけではないでしょうか?まずは、地元の山林のプロ(森林組合)を尋ね、生かす方法はないかと問うてみる、その上で、メリットがあると個々の判断でされるなら加入するのも手ではないでしょうか?森林組合に加入する最大のメリットは、山林に関わる様々な情報が得られることだと思います。(ただし、ご自分で勉強も必要かもしれません。このような補助制度があるようだけど、うちの山では適用できないのかと・・・。)

                     ちなみに、弊社近隣の森林組合の組合員加入費は、一口1000円で 1万円〜2万円。賦課金が年間500円/ha程度です。 詳しくはお近くの森林組合にお尋ねください。

                     今回の相談者の方には、山林のご登録を頂き、引き続き情報を提供させて頂けるようメールマガジンへのご登録もお勧めいたしました。http://sanrin-katsuyo.com/mail-magazine.html

                    千葉県の山林(0.13ha)のお問合せ

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                       千葉県の山林を所有されている方からお問合せ頂きました。

                      近く、お家を建てられるため、その足しになればと山林の価格をお知りになりたいとの事でした。

                      残念ながら、弊社の協力工場は千葉県にないこと、面積が小さい為、販売価格に対する伐採コストが大きく現状では採算に乗りづらいとなどをお電話で説明させて頂きました。その他、人工林は手入れ(間伐)等行わないと山が荒れてしまうこと、なぜ今国産材の価格が低迷してしまっているかなどお話させて頂きました。
                       このように、小面積の山林をお持ちの方は、きっと数多くいらっしゃるのだなあと感じました。しかし、小面積だと採算が取れないと結論付けてしまうと、このような山林の集合体は全く、手がつけられないままになってしまうのではないでしょうか。 お近くの山林所有者の方と山をまとめて間伐を進めるなど、日本の山をまとめるプロの存在が是非必要と感じながら、電話を切らせて頂きました。


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